指折り★Holiday



あたしの携帯には、
2度と【百瀬譲輝】の文字が表示される事はない。






泣きたいのは譲輝くんなハズなのに、
涙が出てくる自分にも嫌気がさしてくる。




ごめんなさい、譲輝くん。




――――ごめんなさい・・・・・・





予鈴が廊下に響いて、
生徒が教室に帰っていく。




あたしも行かなきゃいけないのに、
足が言う事聞いてくれなかった。






泣いて、うまく頭が回らない。





ぼんやりとした思考で考えられるのは1つだけ。





もう、あそこには行けない。




行っちゃいけない。




あたしは、





譲輝くんの隣に
いちゃいけないんだ・・・・・・






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