指折り★Holiday
しばらく歩いた。
そして、願うほどに思った。
“譲輝くん、ここにいて。”
願いが願いで終わらないように。
そして――――――。
「見つけた」
いつものようにどっかりベンチに座り、
開かれた眼は眠そうで、
黒縁メガネを上げた姿。
「譲輝くん・・・・・・・」
ゆっくりと譲輝くんへ向かい、
譲輝くんの正面に立つ。
びっくりした顔のあと、
悲しく歪んだ譲輝くんの顔。
「久しぶり、だね、なんか」
「ん・・・・・・」