指折り★Holiday



あたしがそんな事考えてるなんて、
全く知らない(知られてたら困る)譲輝くんは普通に話しだす。




「俺、そんなに遅刻しないし。
あの日はたまたまだよ」


「うっそ」


「ほんと。だから謹慎はアンタだけ」


「やだぁ・・・・・・」




大げさに落ち込むあたしを見て、
譲輝君は小さく笑ってる。



でも、その譲輝君の笑顔を眺める余裕なんてない。




だってさ。

自宅謹慎が金曜日と重なったら、
ここにはこれないじゃん。





譲輝くんに、会えないじゃん・・・・・





譲輝くんとは、
学校では全然接点がない。

話す事なんて絶対無い。

そんなの悲しすぎる・・・・・・





それに、ずっと家にいるなんて無理。

お父さんになんて言われるか・・・・・




その次の日。


朝のHRで、
校則が増えたのは言うまでもない。




うわーん(泣)

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