放課後Kiss
少し走ると見えてきた細いその背中。
呼吸を整えるように歩いて、俺は梨奈の背後にゆっくりと向かう。
「……っ…はぁっ…」
猛ダッシュでもしたのか、かなり切れているリナの呼吸。
大きく呼吸を繰り返しながら、そんなリナは呟いた。
「……バカ、だな…。あたし。」
ふふっという哀しい笑いは。
皆が帰ってしまって誰もいない廊下に落ちた。
そんな中、リナと俺だけが立っている。
リナは俺には気付いていない。
「…、」
なんだか無性に抱きしめたくなる衝動を抑えて、俺は口を開いた。
「…。……よく、分かってんじゃん?」
さらに、続けた。
“自覚アリはタチ悪りぃな。”
…と。