君を何度も~俺様☆天然~
『そして玄関にはパチンコの玉。』

と綺麗なパチンコ玉を見せる青依。


………もう、不法侵入だよね?

『階段にはワックスがベタベタ。

そしてさっきから犬、年寄り、サッカーボール、ガラス………。』

とエンドレスに繋がれてく陰湿ワード。

『だけどこのあたしですから……。』



と不意に青依は手を空へ伸ばす。


すると、


ガシャン……。

『『キャッ!?』』

『あたしのプライドにかけて、未然に過ごしてるの。』


上から予言されたかのように植木ばちが落ちてくる。


『異常だ……。』

『一番酷いのは体操服が切り裂いてあった事かな?

ま、何とか修正できたからいいけど。』


そうだったんだ。

だから体操服にキャミソールが……



あれ?


『でもさ、』

『『ん?』』

『もし相手がMVCを狙ってるんなら………








クラス旗とか危なくない?』


何か、そんな予感がして………


すると青依ははっとした顔付きになり、


『早く行かなきゃヤバい!!』

と走り出した。


『ぇ、青依?』

と慌てて追いかけるあたし。

そしてやっと追い付いたかと思うと………









『……ダメ、か』

『嘘………。』


旗はぐちゃぐちゃにされていた。

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