君を何度も~俺様☆天然~
『遅いんだよ、杏。』


ズドーン。


さっきとは打って変わった空気。

そう、今あたしは一人でお説教time


青依はと言うとヒョコヒョコと諒弥君についていきいなくなってしまった。

もぅ~!!


あたしだけだからもっと視線が痛くなるじゃない!!

『………舐めてる訳?』

『完璧違いますから!!』

いやいや、掃除のおっちゃんがいけないの!!

『だって青依がね?』

『問答無用だし。』

たまにはあたしの話も聞いて~!!

『ま、とりあえず最後まで走りきれよ。』

もちろん。

『焼き肉目指して頑張るね♪』


『……まぁ、な。



だけど途中で抜かされてもいいからな。』


『………うん。』

………あの人が来てなきゃいいけど。

『それとな、









もしこれで一位を取ったら俺とどっか付き合え。』


『………ふぇ?』


どっか付き合えって……?

『どう言う意味……

『は~い!!じゃ、さっさと入場行進初めて!!』

『ほら、早く行けよ。』

『~~~!!』

そうやっていつもはぐらかすんだから!!


『大野くんのバカ~!!』

『何度でも言っとけ。』


たまには優しくしてくれたっていいのに!!

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