星の王子様
「あんたこそ何呑気にしてるの。早く場所取り行って来なさい」
「別に取らなくても空いてるよ」
「分からないでしょ。子供達が散らかしてるかもしれないし、私達と同じように歓迎会する人がいるかもしれない」
「いねーよ。こんな時期にやる奴なんか」
「いいから早く」
「はいはい。行こうか、華」
「はい!」
漫才に見とれていた華は立ち上がる。そういえばいつから聖王子は私の事、華って呼ぶようになったんだろう。分からないけど、何だか嬉しい。
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