星の王子様

呪いの刻印

聖王子と出会った次の日、華は朝早くから星の塔に来ていた。真琴の本を返す為。
別にいつも通り登校すればいいんだけど、休み時間とかは人でいっぱいになるから避けたかった。
真琴には言っておいたので、今日は一人で登校した。
「朝早くても閲覧室って開いてるのかな?」
まぁ、開いてなくてもいいか。昼休みに返せば。少し潰れるけど。
華は閲覧室の前まで来て、扉に手をかけた。
「あ、開いてる」
もう誰か来てるのかな?
そんな事を思いながら扉を開く。そして息を飲んだ。
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