姫のさがしもの。


私は正直、


躊躇した。




今日の気分は、

彼の誘いを
受け入れられる気分では
到底なかったから。




「今日は…

疲れたし

やめとこうかな」






なるべく優しく

彼を傷つけないように
柔らかく断ったつもり。



…たぶん栄太も
納得してくれる。
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