姫のさがしもの。


栄太が絶頂に達したとき、

正直ホッとした。



やっと終わったと
思ったんだ。





…私、最低だ。




栄太はその後、
スヤスヤと気持ちよさそうに
寝息を立て始めた。


私は、
大きな罪悪感を抱えながら、


ぼーっと

彼の幸せそうな寝顔を
見つめていた。






裏切りを犯した夜だった。
< 284 / 544 >

この作品をシェア

pagetop