姫のさがしもの。


しかし、

―栄太のこと、

―仕事相手であること、


目をそらせない問題は
山積みだ。


わかってる。


だけど、


彼とこうして
ほほえみ合いながら

コーヒーカップを片手に、

こんなに清々しい朝の太陽に
照らされながら
向かい合い、

時々微笑みが自然と
こぼれ出るような

そんな幸せな時間に私は、


今はただ身を任せたいと
思ってしまう。
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