姫のさがしもの。


よく見ると

宮岸さん、
サングラスかけてる。


「宮岸さん、
もう夕方だよ?

サングラスはずしたら?
似合ってるけどね。
…えへ。」


私は抱きかかえられた
彼の手をギュっと
握りながら

甘えた口調で言った。


宮岸さんは
そんな私の手を
ほどいて


「いいの!」


と言ってスタスタ
歩き始めた。


…あれ?怒っちゃった?

なんで〜!?
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