姫のさがしもの。


「本当に
ありがとうございました」



私は、深々と頭を下げた。



結局、
彼らの好意に甘えて

タクシーに乗り込ませて
もらうことに。





未だ抑え切れぬ
興奮を噛みしめ、


時々ひとりで
ニヤニヤしながら



タクシーの中を過ごす私。






家に着いてからも


なかなか
眠りにつくことができない。






ようやく眠りについたのは



おそらく

午前8時頃だったと思う。
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