B L A S T

≪アジト割れました≫


それからテツから電話があったのは二日後のことだ。

二日間ずっと睡眠もとらずに張り込んでいたらしく、その声はしゃがれていた。


≪イツキさんが言っていたとおり地下室がありましたス。セイジの仲間と思われる男が出入りしているところを写メったんで確認してもらえますか≫


数分後にメールが入る。

添付ファイルの画像を開くと、小さくだが地下室に入る男の顔が写っていた。

その時、おれは確信する。

間違いねえ。

こいつは"風神"のメンバーにいた男だ。

中でも一番セイジを慕っていた男で、BLASTとの抗争でセイジが捕まった時、姿を消し行方が分からなくなっていた。


「テツ、メンバー集めろ。今夜決行だ」

≪了解ス!≫


通話を切って、壁時計を見上げる。

少し朝早いが、イツキに知らせに行くか。

おれはバイクのキーを手に取って、家を後にした。
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