蒼翼記
爆風のような風が通り過ぎる。




自身に降り懸かった生暖かいそれに目を開いた。

哀れな王は、リンの足元に崩れ落ちていた。



頭が真っ白になる。




彼の首は何処へ行った?

首を失った国王は沈黙を守る。


リンは呆然と"テントのあった場所"を見た。




















「………………………ライア」















そこには、紅の中に咲く"天使"がいた。








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