虹のかけら
始まり

この物語の主人公、河口 杏菜 14歳
中2。いたって普通の女の子。
そう、あの日までは。




『おっはよ〜』
私は仲良しの麻美に話しかけた。
『……』
だが、返事はない。
聞こえなかったかもしれない。
そう感じた私は再び声をかけた。
『麻美?おはよう!』
すると、麻美が何か呟いた。
『え?何て?』
私は聞き返した。
『……触んなや。』
『え…?』
なぜか、麻美が怖かった。
『触んなって言ってんだよ!』
麻美がすごくおこってた。
『何で……いきなり…』
私は今にも泣きそうだった。
『いきなりじゃねぇよ!前からあんたがすごくうざかった。』
前から……なんで…あんなに優しかった麻美が。
『どうゆう事…?』
一粒の涙が垂れた。
『…そうゆう事』
麻美はスタスタと行ってしまった。
『麻美……麻美』
どんなに呼んでも麻美は戻って来なかった
< 1 / 18 >

この作品をシェア

pagetop