少女のヴァンパイア
それから数分―…
シュリーは走り出したは言いものの、
どこに行けばいいか分からなかった。
『きゃぁーーーー!!』
その声を聞いた瞬間、
シュリーの足は、
ごく自然にその場所へ歩き出した。
だが、
動く足とは裏腹に、
シュリーの心は、
いくな、行くな。
と言っている。
そして、
シュリーがついた時―…
綺麗なお花畑に
紅い血が
飛び散った――…
あの女の人が
紅い釜みたいなので、
後ろから刺され
辺りに血が飛び散った。
その目の前には
さっきまで、
あんな笑顔だった少女がいた。
笑顔はなくて、
なにが起きているか、
理解できないみたいだった。
だが、
その光景は
しっかりと刻み込まれていた。
「っ!!」
その光景をみたシュリーは、
割れるような頭痛を感じる。