少女のヴァンパイア
今までに一番酷い頭痛。
シュリーは思わずその場にしゃがみ込む。
そして、
ある光景が頭に浮かぶ。
嫌だ。
駄目。
思い出したくない。
思い出しては駄目。
嫌だ。
くるな。
やめて。
思い出しては駄目―…
その思いとは裏腹に、
目の前に血が飛び散る。
―…私…この光景知ってる。
心なしか
男が近付いてくるように見える。
あの人を殺した男―――――バーナード。
「嫌。駄目。いやぁーーー!!!!」