少女のヴァンパイア
「顔が赤いな…。
少し寝たほうがいいな。」
グレンはシュリーを寝かし、
そっと毛布をかけた。
―…顔が赤いのは…グレン様のせいなのに…
シュリーはそう思ったが、
あえて言わないで置く事にした。
そして、
グレンの言いつけどおり寝ようとした。
なのに…
「グレーーン!」
その呼び声と共に、
ドアが開き、
ひとりの男の人が入ってきた。
その人は、
グレンよりはかっこよさはないけど、
雰囲気がすごく…
暖かい?
まさにそんな感じの人だった。
「ジャック…うるさい。」
グレンは明らかに嫌そうな顔をした。
それでも、
ジャックと呼ばれた人は、
ニコニコしながらシュリーに近付いてきた。
「さっきは怖がらせた見たいでごめんね?」
シュリーの前につくと、
そう言って、
手を差し出した。