少女のヴァンパイア
それから少女が目覚めたのが2日たった日のことだった。
―…こ…ここは?
「目覚めたか…」
―…だれ?
少女は目が覚めてから声のした方をみた。
"ファイ。"
少女が辺りを見渡している時グレンはファイを呼んだ。
"はい。なんでしょう?グレン様。"
遠くにいる時はいつもこんな感じでファイを呼んでいた。
"少女が目覚めた。温かいココアをもってこい。"
"わかりました。グレン様。"
「俺はグレン=レスレムだ。お前は?」
少女はジッとグレンをみていた。
少女の目は綺麗な緑色の目をしていた。
その瞳は少女の性格を表しているように思える。
少女は初めて口を開いた。
「シュ…シュリーです。
シュリー=ブラウン」
少女―…シュリーの声は透き通ったとても美しい音色の声だった。
―…ここはいったい…?
シュリーはグレンに名前を教えたものの、
何故自分がここにいるのかわからないでいた。
シュリーが聞こうとすると扉がコンコンとノックされた。
「入れ。」
扉を開けて入ってきたのはファイだった。
「失礼します。」
ファイはシュリーの近くまでいくとシュリーにココアをいれた。
シュリーはココアを受け取ると飲まずに自分の膝辺りに降ろした。
「飲まないのか?」
グレンが聞くとシュリーは苦笑いを見せた。
グレンは諦めたのかファイの紹介をはじめた。