君に伝えたい
「そりゃどーも。」
後ろから聞こえたクールな声。
「あ、夏生か。」
「お前先に行くなよ。せっかく待っててやったのによ」
ドカッ
そう言ってあたしの頭に腕を乗せてくる。
「夏生とハルがあたしにおごらせんのがいけないんだしー!!」
「は?お前が食うのおせーのが悪ぃんだろーが」
そう言いながら笑う夏生は、
あたしの前にいた由香里に目を向けた。
「……………キャーー!か、かっこいい!!かっこいい!!」
由香里…………
凄いミーハーしちゃってるよ…………