_残酷すぎるキミ_[短編]
そして私達はその日から、こういう関係になった。
いつの日からか、こんな関係にどっぷりとはまってしまった自分に、恐怖を感じる。
「ん…日向・・」
「今日は、このへんにしておこーかな」
そう言って、私の唇から自分の唇をスッと離し、日向はすっと立ち上がる。
「まーた明日」
そう言って、図書室を出て行く彼の背中を、私は見つめることしか出来ないでいる。
日向は、私にキス以外したことがない。
今まで一度たりとも。
だけど私は、
きっとそれ以上のことを求め始めてる。