_残酷すぎるキミ_[短編]



もう女の子と遊んだりしない。




そう言った次の日から、本当に日向は女の子と遊ばなくなった。





今まで毎日のように裏庭でキスしていた場所は、いつしか女の子達の失恋の場へと変わっていた。





そして私一人だった図書室には、ひとつ。




ぬくもりが増えた。





「キスしよっか。」




そう言って、今日で何度目かになるかわからないキスを私達はする。




< 12 / 32 >

この作品をシェア

pagetop