_残酷すぎるキミ_[短編]
次の日も、図書室に顔を出すとやっぱり、裏庭で泣いている女の子が居て、いつも座っている私の居場所にはすでに、日向が居て、可愛い寝息をたてていた。
私はゆっくりと、その隣に腰を下ろす。
すると、
「…あ、雅来てたんだ~」
と、日向が寝ぼけながら私をギュッとしてくる。
「うん。今さっきね」
私はそう言って日向の頭をいい子いい子する。
そうすると日向は、又気持ちよさそうに寝てしまった。
日向の寝顔、こんなによく眺めるのは初めてだった。
しかし、女の私よりきめ細かい肌してない?
そう思って日向のほっぺをつねってみたり、
まつ毛なっがいなー。
だけど、まつげだけは、私の方が長いかも。
そんなことを思って嬉しくなったり。
きっと、やっぱり。
ずっとずっと、
こんな毎日が続いていくのだろうと、
この時の私は本気でそう思っていたんだ。