_残酷すぎるキミ_[短編]



だけど、同じ毎日が続くなんてありえないってこと。この時、初めて知った…




私は授業時間、いつものように図書室に向かう。




そして図書室のドアに手をかけ、少し開けた時だった。





「ン…。ひな、たぁ・・。」





女が、日向を呼ぶ声が聞こえる。




私はそれと同時に、ドアに手をかけた手がストンと元の位置に落ちたのがわかった。






「…かわい。」




いつものように、




私にいつも囁くように、日向は言う。





少ししか開いていないドアの隙間からでも、二人が何をしているかなんてこと、




すぐにわかってしまったよ…。





__二人の場所だね




そう言って、笑った奴はあんたでしょ…。






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