_残酷すぎるキミ_[短編]
なのになんでそんな場所で、あんなことしてんのよ…。
溢れて来る感情を、溢れるままに…
涙を流す。
女遊びはもうしないって、そう言った奴はあんたでしょ…
だけど私には、そんなことを言って彼を責める権利など、どこにもない。
私は最後に流れ出た涙をきつく、きつく服の裾でぬぐった。
今度こそ、本当のさよならなんだね。
日向。
私は貴方の心を癒してあげるほどの、女にはなれなかった…。
私は心の中でそう言い、ゆっくりと後づ去りをする。
その時・・
チャチャチャラ~
私の携帯の着信音が運悪く鳴る。