お星様に助けを求めて
「和歌、行くよ?」
「あ、うん!」
入園式が始まって、聖は何度も私の顔を見てきた。
その顔が不安でいっぱいで、そのたびに大丈夫って言ってしまうほど。
…と最初はよかったんだけど。
光を連れて来たことが失敗だった…。
式中に泣かれてしまって、周りに迷惑がかかっちゃった(汗)
「まったく、何とも言えないタイミングで泣かれたな。
こうなることをちゃんと考えて、預けてくればよかったな。」
「そうね…。
でもまぁ、これはこれでよかったよ。
預けてたら、光の事が気になって聖の入園式に集中出来ないでしょ?」
「はは、確かにな。」
緊張していた光だったけど、早速お友達が出来たみたいで安心した。
この時はこれからの生活にウキウキして…
まさかあんなことになるなんて、思ってもいなかった。