幻視痛

溶けてゆく姿


それから一時間後くらいに、入学式は終わっていた。


その間俺達は色んな事を話した。


お互いの出身中学や、よく聞く音楽。
趣味や特技、好きな食べ物とか。


とにかく色んな事を。


話によると梨音は、俺が住むA県ではなく、隣の県から来たらしい。


親の仕事の都合で、春からこの町に住むことになったんだ。


そう言っていた。


『この町には慣れた??俺が色んな場所に案内しようか??』


『は??別にいいし。そのうち町にも詳しくなんだろ。』


はい…そうですか…。


< 16 / 32 >

この作品をシェア

pagetop