幻視痛
『おーい、梨音。これから湊と飯食いに行くんだけど、お前も行くか??』
『行かねぇよ。私は忙しいんだ。』
………そんなにバッサリと断らなくても。
『湊ー。梨音は用事あるから無理だってよ。』
『えー梨音来ないのかよぉ!!圭一と二人で飯食ってもつまんねぇじゃん!!』
『ごめんね。今日は用事があるの。また誘ってね。』
そう言って、俺には絶対見せない、天使のような微笑みを湊に向けると、足早に教室を去っていった。
てか、どいつもこいつも、俺の扱い酷くないか??
