君じゃないとダメなんだ


「祥子!!」

「茜っ…」

茜はわたしの方へと
駆け寄って

わたしを抱きしめた。


「ばかっ…心配かけんなよ…」


そう言って
しゃがみこんだ。

茜の心臓がドキドキ言ってる。

息もゼェゼェ言ってる。

汗も尋常じゃないくらい
かいてた。


超心配をかけたんだと
痛いくらい伝わった。


「茜っ…ごめん。」

わたしは

座り込む茜の背中を
優しくさすった。


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