恋愛ごっこ
「天凪。怪我はないかい?痛いところとか…」

「紘翔、ありがとう。でも大丈夫よ」

いつもの会話。

いつもの……、

学校での、会話。


「二人とも、急がないとHRが始まってしまうわ」


伊織の声で、差し出された紘翔の手をとって歩き出す。


これが、私。

学校での、私。

偽りの、私。
< 3 / 121 >

この作品をシェア

pagetop