愛情表現のしかた
『い、いいの?』


声がうわずった。
まりもから誘ってくれるなんて…


【バカッ!もう知らない!】


僕の胸で拗ねた表情を見せる彼女がたまらなく愛しくて引き寄せて抱きしめる。


『好きだよ、まりもが好き…』

【ん…】


両頬を手のひらで包んで自分の顔を近付ける。目を閉じるタイミングがわからなくてみつめたまま
ゆっくり
唇と唇が接近する。

彼女の方から目を閉じてくれたから助かった。
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