電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

でも、親は「まだ小さいんだから大きくなってから。」なんて言われたっけ。
「でも明日、友達と買いに行くから別にいい。」
「そう。分かった。気を付けて明日行くのよ。」
「分かってる！」
幼い頃の思い出を振り返りながら、私は自分の部屋へと戻った。
すると、
「うわっ！」
私は驚いた。
段ボール箱がそこらじゅう、散乱していた。私はまだ引っ越してきたばかりだった。そのことをすっかり忘れていたのだ。
「早くかだつけないと･･･。」
ふと、一つの段ボール箱に手を掛けると、箱が開いていた。
「そっか、途中だったんだっけ。」
私は、再び箱を開けて、中を確認する。すると、小学校１･２年生の時に書いていた絵日記が出てきた。
「懐かしい。そう言えばこんなの良く書いてたっけ。」
ページをペラペラとめくっていくと、不思議なことが書かれているのを見つけた。