電界妖怪 〜ﾏｶﾌｼｷﾞ〜 ①

デンタが聞いてきた。
「それが、正直分からないの。私はそのとき何かに襲われたような気がして。」
もしかしたら、あの過去に何か秘密が隠されているのだろうか。そう、５年前のこと。５年前、私が小学１年生の時、夏だったかな？近所の祭りで私がはしゃいでて、お父さんは出張でいなかったっけ。お母さんよりも先に神社に着いたらあの長いような短いような階段を駆け登って、先にお参りしに行こうと思った。そしたら、やっとお母さんとはぐれたのが分かって、「お母さん！」って大声で叫んだっけ。そして･･･。
「美希ちゃん！」
誰かを呼んでいる。
「美希ちゃん！ってば」
デンタだ。
「･･･何！？」
「どうしたの？急に。ボーって、何か考えこと？」
「実はね。」