電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「さあね。そのあとは何も問題を解決しないままお蔵入りよ。」
「え!謎のままだったの?」
「そう。警察もお手上げ。残った手がかりは車に引かれて付いたかすり傷が今でもあるんじゃないかって言う予想だけかな?」
「ってもう、消えてるよね?」
「案外そうでもないみたい。」
「どうして?」
「深いキズなら長いこと消えないみたいよ。やけどの後とか。」
「そういえば、私も何かの跡はあるよ。自転車に乗ってキズついた跡なら。」
「へぇー。やっぱり子供の頃は自転車でよく転ぶよね。」
「確かに。」
「私たちもまだ子供だけどね。」
「本当。」
なぜか子供の頃乗って話で盛り上がっていた。でも確かに振り替えれば、ちょっと懐かしく思ったかも。
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