運命
私たちは、ある場所に着いた。

『本当にここでいいのか?』


『うん。』


『ここって‥アミューズメントパークだぞ!?』

そう。私が来たかったのは、ミニアトラクションが並んでいる大きなゲーセンだ。



『いいから早く行こう!!』

私は聡の腕を引っ張って店内に入った。


『うわぁ〜』

休日ということもあり、人がいっぱいいた。


『愛、何やりたいの?』


『私?私は‥あれやりたい!!』

私が指差したのは、バスケットゴールだった。
今だったら人がいないのですぐに出来そうだ。


『私ね〜、結構バスケは上手いよ(笑)』


『本当か?じゃあ、勝負するか?』


『いいよ。どっちが多くシュート出来るか勝負しよう。じゃあ、私が勝ったら‥アイス食べたいな。聡は?』


『俺が勝ったら‥ん〜。今はヒミツ。後でやってもらおうかな(笑)』


『後でなの?何だろう‥。でも、私負けないもん!!』

私たちはボールを持って横に並び、いつでも始められる準備をした。
第一ステージは、30秒間に10ゴールをすること。


「3・2・1・ピー」
機械から流れるアナウンスと共に、私たちの勝負は始まった。
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