カラダ漂流


それから何時間が経ったのだろうか。

さんざん喘いだからか痛みを伴うほどの喉の渇きを感じ、目が覚めてしまったので私はまたベッドから出る羽目になった。

男を起こさないようにそーっと。

バックから昨日購入したリプトンを取り出し、むさぼるように水分補給を済ませた。

ついでにケータイを取り出し、時刻を確認。

ケータイのディスプレイは、まだ夜だと思っていた私を裏切り、朝の七時五分前を示していた。

光の遮断されたこの部屋では時間感覚が狂う。

私はベッド周辺に散らばった下着と制服を着て部屋を出る、前に知らない男の頬にキスをした。
ありがとうのつもり。
私はいつもコレをかかさない。

そして男が起きる前に部屋から出た。
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