<季節>サンタクロースの願い事
「シュウジっ!!」



俺の隣にいると思っていた彼がいない事に気づいたのは



俺が家に帰って服についた雪を落としてる時。



家の中は、シンと静まりかえっている。



(あいつ、どこ行ったんだ?)



俺は冷えてしまった手足を温めるようにこすり合わせ



ドタバタと自分の部屋に入る。



でも、そこにもシュウジの姿はなくて呼んでも



彼は答えてくれなかった。



それから、シュウジが戻ってきたのはその日がもう終わる頃。



日付が変わる頃だった。
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