イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~

「悠里、昨日は、大丈夫だったか?」


先生が話しかけた。


『はい。今日もがんばりまーす』


「おーいいぞ。なんだかはりきってんなぁ。じゃ、始めるか」


先生の大きな声が合図となり練習が開始された。


準備体操をしている時、先輩が遅れて入ってくるのが見えた。


先輩はすぐに私を見つけて手をあげてくれた。


「じゃぁ、アップいくぞ」


先生の声でプールに入る。


「昨日はありがとな。大丈夫だったか?」


そっと先輩が話しかけてくれた。


『うん、大丈夫。あの…慶太先輩…イチゴ味の…』


私の話を遮るかのように練習が始まった。
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