イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~
「じゃぁ、またな」
『バイバイ』
先輩と別れて家に歩いて帰る途中、もう一度ジュースを飲んでみたくなった。
ホントにイチゴ味?キャップを開けて…
「…やっぱり、ただのサイダーじゃん…」
それでもさっきまでの先輩とのやりとりを思い出しては、ドキドキして、熱くなってきた。
どうして、イチゴの味なんかしたんだろう。
先輩の言うことは本当だったのかもしれない。
念じれば…もう一度…
やっぱりサイダーじゃん。
私には無理かも…
そう思って、キャップを閉めようとした時だった。
『もぅ、先輩ったら』
なんだか先輩との秘密が出来たみたいでうれしくて、本当に明日は記録が伸びそうな気がしてきた。