イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~

「じゃぁ、またな」


『バイバイ』


先輩と別れて家に歩いて帰る途中、もう一度ジュースを飲んでみたくなった。


ホントにイチゴ味?キャップを開けて…


「…やっぱり、ただのサイダーじゃん…」


それでもさっきまでの先輩とのやりとりを思い出しては、ドキドキして、熱くなってきた。


どうして、イチゴの味なんかしたんだろう。


先輩の言うことは本当だったのかもしれない。


念じれば…もう一度…


やっぱりサイダーじゃん。


私には無理かも…


そう思って、キャップを閉めようとした時だった。


『もぅ、先輩ったら』


なんだか先輩との秘密が出来たみたいでうれしくて、本当に明日は記録が伸びそうな気がしてきた。
< 24 / 73 >

この作品をシェア

pagetop