イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~
「ごめん、ごめんな。大丈夫か」
必死に私に謝りながら、私の頭をなでてくれた。
突然のことにドキドキしてしまって、頭の痛さなんか吹き飛んでしまった。
『大丈夫だから、それよりごめんね。私の方こそ、春哉は頭大丈夫?』
春哉は笑いながら「俺は石頭だからな。大丈夫。でも、俺って…」
そういって、春哉はカバンをごそごそしだした。
「この前あめ、ありがとな。ほら、これやる」
春哉の手から渡されたものは、小さなあめだった…。
「これは、俺の元気あめ。お前のイチゴもうまかったけどこれもいいよ。学校だから、内緒な。食おうぜ」
そう言って二人であめを食べた。