Boy Friend
レストランからの帰り道。
緊張しながら
二人で手を繋いだ。
「じゃぁ、また明日!!」
寮の一階の階段前で
手を振る溝口。
「うん、また明日ね」
ちょっと寂しい気がした。
それを読み取った溝口が
あたしの側まで寄ってきた。
「何?寂しいとか??」
「ちっ、違う!!」
あきらかツンデレしてるあたし。
「ふっ、じゃあね」
鼻で笑って階段を
のぼっていった。
『何?寂しいとか??』
あたしのところまで
駆け寄ってくれたの、
嬉かったなーー・・・
鼻で笑われたのが、
かなりムカついたけど・・・
そしてあたしは気付く。
あたし・・・
溝口のこと、
好きなんじゃない?