復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

笑顔のまま、前を向いた零が、はっとした顔をする。
さっと目をそらすと、足早に奈々子たちの横を通り過ぎていった。

歩き出そうとした奈々子は、マリが突っ立ったままだったので、「どうしたの？」と呼びかけた。
マリの横顔が、なんだか悲しそうに見える。

「あっ、ごめんね。行こ行こ～」

マリは明るい声で言うと、歩き出した。

売店でジャムパンとカフェオレを買い、教室に戻った。
マリは席につくなり、ストローをさして、うれしそうにカフェオレを飲む。

「マリね、カフェオレ大好きなんだ。日曜、教会に行った帰りに必ず飲むの」

「えっ、なんで教会に行くの？」

奈々子は弁当箱の包みを開けながら、きいた。