復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
だが、入学式の日、自分のクラスである1-Bの教室に入った奈々子はあ然とした。

半分以上の生徒が髪を染めており、ほとんどの女子が化粧をしていたのだ。
みんなばっちりと化粧をしており、とても同じ年には見えない。

夢ヶ丘高校は格好に関する校則が、非常にゆるく、髪を染めたり化粧をしただけでは怒られないことを、奈々子はあとで知り、呆然とした。
最初は、入学するつもりなんてなかったから、夢ヶ丘高校がどんな学校か調べていなかったのだ。

奈々子は自分の席につき、ちらりと周りを見た。
隣の席の男子は、耳にじゃらじゃらとピアスをぶらさげており、前の席の女子は、金色に近い髪の毛先をいじくり枝毛を探している。

自分と似たタイプの子を目で探したが、一人もいなかった。

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