復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
友達できるかな……。

そのとき感じた不安は、後に的中することになる。

入学してすぐに、林間合宿が行われ、ここで友達を作ろう、と奈々子は張り切っていた。

だが、誰もが奈々子に話しかけてくれなかった。

奈々子は昔から、恥ずかしがり屋で、自分から話しかけることができず、中学生のときの友人は、みんな向こうから話しかけてきてくれた子たちばかりだった。

もう高校生なんだから、恥ずかしいなんて言っている場合ではない。

明日は自分から話しかけて、友達を作ろう!

そう決意して布団にもぐりこんだが、緊張して眠れずにいると、同室の女子たちが、ひそひそ話を始めた。

「じゃあさ、エッチしたことある人手ぇあげて」

「はーい」と次々と小さな声があがり、奈々子はドキリとした。

えっ、この前までみんな中学生だったのに、エッチをしたことがあるなんて……。
まだ処女で、彼氏ができたことすらない奈々子は衝撃を受けた。

さらに、初体験のときのことや、どこを責められたら感じるとか、話はどんどんエスカレートしていき、奈々子は布団の中で耳をおさえた。
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