復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
マリはこしをかがめて、ゴミ箱の中の教科書を拾いだした。

「きったな~い。ホームレスみたい!」

愛華が言ったので、みんな大笑いをした。奈々子も耐え切れず、ふきだしてしまった。

マリは両肩を震わせながら、ゴミ箱に手をつっこんでいる。

それを見ていると、奈々子の心に、黒くて生温かい物がじわりじわりと広がった……。
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