復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

翌日から、マリへの嫌がらせを本格的に開始した。

男好き、死ね、と書いた紙を机に入れたり、マリがトイレに入ると扉を蹴ったり、叩いたりして、出られないようにする……。

教師や周りにばれるとまずいので、あまり派手にはできなかった。
しかし、泥臭いほど幼稚な嫌がらせであればあるほど、奈々子は面白く感じていた。

休み時間に、次はああしよう、こうしようと話し合い、それを実行するのが楽しくてたまらない。マリの悲しそうな顔がさらに、その気持ちを増幅させた。

「奈々子、ここのところ表情が活き活きしてるね」

晩ご飯を食べていると、両親からそう言われた。

「うん、最近学校が楽しくて」

笑顔で答え、みそ汁を飲む。両親はとてもうれしそうな顔をしていた。