復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「ねえ、千尋ちゃんはどんな嫌がらせするつもりなの?」

「わたしは、なにもしないよ。別にマリがかわいそうとかじゃなくて、ただ面倒くさいから。理奈も、愛華ちゃんに気に入られたいからって、よくやると思うよ」

千尋はため息混じりに、手を洗う。

「あ、今のこと誰にも言わないでよ」

ハンカチで手をふきながら、念押ししてきたので、うなずいておいた。

愛華に気に入られたい――その気持ちは、奈々子にもよくわかった。

愛華は産まれながらにして、女王のオーラを持っている。
美人で、たくさんの人に囲まれていて、奈々子はいつもうらやましく思っていた。
理奈も、愛華に気に入られて、おこぼれをもらおうと考えているのだろう。

千尋は面倒くさいなんて言っていたが、奈々子はなにかをするつもりでいた。

――理奈に負けていられない。
いい方法はないかな、と授業中もそのことで頭がいっぱいだった。
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