復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
結局、奈々子たちは屋上に続く階段に座りこみ、愛華を待つことにした。

二十分ほど、とりとめのない会話をしていると、亜美の携帯電話が鳴った。
「もしもし」と亜美が携帯電話を耳にあてる。

「もしもし、今屋上の階段にみんなでいるよ。うん、はーい。
愛華、すぐ来るってさ」

携帯電話を閉じ、そう言った。

それからすぐ愛華がやって来た。

「零はちゃんと電車に乗って帰ったよ」

報告しながら、亜美の隣に座る。

奈々子は、ちらりと携帯電話で時間を確認した。六時半までまだ一時間以上ある。

「なんか、寒くなってきたね」

千尋が、ブルリと体を震わせる。階段に座りこんでいるので、確かにお尻が冷たい。

愛華はそれには答えず、黙々とメールを打っていた。きっと零に送るのだろう。

うらやましいな、と思いながら、奈々子はそっと左胸をおさえた。



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