復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「さえ、やめなよ」千尋が落ち着いた口調でなだめる。

「だって、理奈が死んじゃったのに、おかしなこと言うから……理奈死んじゃったのに……」

さえは、ぽろぽろと涙を流し、その場に座りこんだ。
千尋が腰をかがめ、さえの背中をなでてやる。

「愛華ちゃんのグループに入らないかって誘われたとき、止めれば良かったんだ……」

遠い目をしながらつぶやく。

「理奈は読者モデルになるのが夢だったから……愛華ちゃんから気に入られれば、編集者の人に紹介してもらえる、って思って色々してたのよ」

だから理奈はあんなにはりきっていたのか。
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